飛騨の匠(株)中島工務店

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現場リポート

観山寺庫裡御堂新築工事

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ついに、建方開始!

長い事焦らしてきましたがようやく建方開始です。

予定では本堂屋根組マデで5日、庫裡屋根組マデを2日で見ております。

早速ですが、前回土台伏せを行い、基礎上には何も無い状態になってしまいましたので、

間配りしやすいように外に置かれている柱を中に吊り込み・・・建てていきます。

プレカット工場で紙を巻いた材料はすべて化粧材となっており最終的に表に見えてくる材料になります。

胴差を順番に入れていき、火打枠を入れます。

物の大きさや手順によっては造作時では入らなかったり綺麗な納めが出来なくなる部分は

建方作業時に入れていきます。

お披露目はまた後日・・・

そして胴差を入れ終えた状態がコチラ↓

ココまででおおよそ半日、大工4人+α(私)という人数で掛かってますが、

夏の日差しと気温にやられ、思うように作業が進みません。

前日の土台伏せでなれたかなぁ・・・とは思ったんですが、さすがに1日で慣れるほど人間の体はうまくできてないようです。

そしてこれから梁桁を納める作業に入ります。

大工仕事で私が一番見ごたえのある場面はココだと思っています。

2人で「よいしょぉお!」の掛け声を出しカケヤを振るう

気持ちよく納まっていく梁桁を見ると心に押し寄せてくるものがあります。

そしてぐるっと一周しました。

さらにちょっと進めてこの日の作業は終了。

墜落防止ネットも張り、もし万が一梁の上から落ちてしまっても大丈夫なように安全を優先します。

もし材料を落としてしまった時に、下に人がいても大丈夫なように、という意味もあります。

 

2日目に入ります。

前日同様梁桁を入れたのち、小屋組に入ります。

小屋束を入れたのちに棟梁を納めていきます。

この段階で仮筋、雲筋を入れて、早めの雨養生を行ってこの日は終了。

予報は予報、雨は降りませんでしたがやらないよりやる。

3日目に入ります。

1度養生をまくり上げ、この日は化粧垂木から始めます。

そして広小舞

と、納めているうち夕立に降られてしまいすぐに養生を行いました。

夏の終わりとは言え、コロコロ変わる天気予報と夕立には困ったものです。

 

そして本堂最終日には化粧裏板、野地板と打ち込んで予定通り終了しました。

 

真夏の暑い中の建方で進まないんじゃないかと不安でしたが、大工さんのペース配分と気力で

事故もケガもなく、一段落です。

 

次は庫裡側の建方をお送りします。

どうぞ、次回もよしなに

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