飛騨の匠(株)中島工務店

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現場リポート

観山寺庫裡御堂新築工事

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木材加工完了!

あっちへきたりこっちへっきたり大変なレポートですが、今回はまた加子母へ戻って木材加工状況です。

一際長い梅雨に左右されることなく、こちらはしっかりと進んでおります。

 

前々回の記事の最初の写真にあります、選定を行った後に

大体の大きさへ向けて機械を通します。

コチラの機械では柱の「ほぞ加工」を行います。

柱に凸、土台や梁桁に凹の加工を行う事で現場で組み立てる時に凹凸を組み合わせて建てていきます。

そしてこの物件は差し鴨居が多数存在しているので、この段階で「仕口加工」も行っています。

土台や梁桁と土台のほぞ加工は水平の土台や梁に対して垂直の柱が刺さっている状態になりますが、

差し鴨居は垂直の柱に対して水平の鴨居が刺さっている状態になります。

写真上メジャーの手元あたりの穴が「その穴」になります。

 

そして大部分の加工を終えた材料は仕上げに入ります。

この機械は「超仕上げ鉋盤」と言い名前の通り大工さんが行う「鉋(かんな)引き」を超すごい仕上がりで行ってくれます。

超仕上げと言ってもよくTVでやってるミリメートル(mm)より薄いマイクロメートル(㎛)の鉋くずを出す事は出来ません。

出来ないとは言っても仕上げを通した材料はスベスベでとてもいい仕上がりになります。

 

ここまでの工程、製材から仕上げまで、仕上げを行う材料は写真で見てわかる通り沢山期の表面を削っていますが、

「削った後が仕様の通りの寸法」になっています。

何を当たり前の事を・・・と思われるかもしれませんが、120角の柱を建てるからと言って120角の材料を注文していては

仕上げをかけた頃には114角くらいになってしまいます。

なので実際にこの工場に運び込まれた段階では126角以上の大きさの材料が来てることになります。

 

個人で加工工場に材料を持ち込んで加工して貰う事も無いとは思いますが、持ち込んだ材料が小さくなってしまうのは当たり前の事で、

ココまでの寸法をふまえて材料の持ち込みを行いましょう。

 

そして仕上げを行った材料は傷や日焼け、様々な外的要因によって痛まないように紙を巻きます。

茶色の紙を巻いているので写真では分かりづらいかもしれませんがぴっしりと巻いています。

 

前回記事含めここまでの工程を終えた材料がまとめて梱包されます。

大体が材料別に「土台」「柱」「梁」「垂木」などの大部分に分けて梱包しますが、

現場都合で「大屋根の部分」「下屋の部分」などで分けたりもします。

観山寺の現場ではまさに例の通り「大屋根」「小屋根」で分けて梱包してもらいます。

 

1本の材料を探すためにこの梱包を広げてまた仕舞うという事も手間になってしまいます。

現場で手間取るよりは工場でまとめる段階でこの問題を処理するのが一番効率がいいです。

 

これにて工場話は終了、現場に搬入したら次回は建方が始まります。

これまた弊社住宅部部長のブログにて気づいたのですが、ようやく梅雨が明けたようです。

梅雨が明けた、つまりはこれから夏日が続くという事でありまして・・・

熱中症には十分注意しながら、またコロナも猛威を振るっています。

仕事中の熱中症、私事中のコロナ、両方に気を付けて生活していきたいです。

 

どうぞ次回もよしなに

 

 

度々弊社住宅部部長のブログを紹介しておりますが、私の大先輩、上司に当たる方もブログを更新しています。

こちらはプライベートに関する内容ですが、ある趣味をお持ちの方にはぜひ、覗いてみて欲しいです。

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