甍の美

2013年5月6日

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ここ掛川の地でも春が過ぎ茶畑の新芽が鮮やかな季節となりました。

更新が少々遅れ気味ですが引き続き、前回の瓦工事の続きです。

四隅に鬼瓦が付けられると、屋根の頂部である棟に向かって熨斗(のし)瓦が積み上げられていきます。

熨斗瓦もよく見ると、曲っている(反っている)事に気づくと思います。

今回の工事では、棟には鬼瓦を用いずモデルとした奈良の秋篠寺同様鳥休み(鳥伏間:とりぶすま とも呼びます)を採用しています。

御住職と設計の野村氏の要望を、瓦工事を担当する渡邊商店の寺本氏が調整し鳥休みの製作に掛かりました。

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待つ事1ヶ月余り。

窯から出た鳥休みを棟に取り付け本堂の瓦工事が完了しました。

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建物を雨風から守る事を目的に発達した瓦ではありますが、美しく見せる事も同様に重きを置かれて発達しました。

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先人の知恵と技術により瓦の美を受け継ぐ建物は、現代では社寺建築が過半を占めるのみかもしれません。

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次回は現場の主役が瓦工事から造作工事に変わった模様などを紹介したいと思います。