瓦葺きはじまる

2013年2月8日

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慌しく年が明け、遠州の空っ風に悪戦苦闘しつつ工事は進んでいます。

本堂の屋根仕舞いが完了するのと同時に屋根瓦葺き工事が始まりました。

現在は社寺建築でも土をほとんど使用しない乾式工法が主流になりつつあるようです。

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土での瓦の微妙な調整が出来ないので下地に精度が要求され、かなりの労力を要します。

瓦を葺いていない下地の状態だけでも何かしら幾何学模様的な美しさを感じました。

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今回の工事では本葺一体瓦という、丸瓦(素丸)と平瓦(本平)を一体成型した瓦を採用しています。

本葺と比較して軽く、重厚感はそのままに耐震性の向上に利点があると言われています。

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軒の先端の丸瓦(軒巴)に刻まれた模様は、蓮華紋と呼ばれる文様です。

奈良時代に広く使われていた文様です。

建物の様式に合わせて今回採用されました。

ちなみに鎌倉、室町時代になると三つ巴などの巴紋がよく使われたようです。

時代によって文様の流行があり興味深くもあります。

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本堂の瓦葺きもご覧のように棟と鬼瓦を残すのみ。

但しこれからが出来を左右する箇所であり葺師が一番神経を使う箇所であります。