縁(えにし)は巡る

2012年11月16日

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上棟式が終了して半月ほど経過しました。

ここで時間軸を巻き戻して上棟式までの工事の模様を紹介します。

 

土台、柱、差鴨居と現場での組み付けの後、軒桁を取付け梁丸太を掛けます。

先ずは柱上の肘木(ひじき)から。

今回は舟肘木と呼ばれる最もシンプルな意匠です。

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見え掛かりの桁(丸桁:がぎょう)、構造上の桁(野桁)と梁が組み上がると大船渡より運ばれた松丸太の梁を掛けていきます。

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後で聞いた話ですが、龍登院の御開祖は奥州藤原氏の末裔であり、藤原氏滅亡後、近江の国へ落ち延び、そして巡り巡って遠州の此の地に辿り着いたと言い伝えられています。

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この松丸太も奥州より同じ様に巡り巡って此の地に辿り着きました。

「不思議な縁を感じます」と言われた御住職の言葉が強く心に残っています。

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少々話しが脱線しましたが、松梁が組み上がると工事は小屋組みへと移行していきます。

ここで加納棟梁の提案により急遽御住職に御足労願いました

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棟木の下の地棟と呼ばれる部材に刻字して頂きました。

蛇足ではありますが、古来禅宗の棟札は一般的な棟札とは異なり梁上銘と呼ばれる細長い板2枚に文字を刻み、梁(虹梁)の下面に取り付けたそうです。

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こうして地棟(二重)をのせ、そして棟木をおさめました。

ここまでの流れはダイナミック且つテンポよく工事が進んで行くので何度経験しても飽きるものではありません。

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